Razer Core - VRを携帯したい人のための低コストな解決策

問題設定

VRアプリ等の開発をしていると、展示会や外部でデモをすることもあるかと思います。
その際困るのが、VR HMDを動かすためのゲーム用パソコンの用意です。

解決策の比較

通常候補としては、ゲーム用デスクトップ、ゲーム用ノートパソコン、ゲーム用モバイルデスクトップ を運び込むなどがあるかと思います。
どれも長所短所があります。

今回のケースで、パソコンを評価するとすると、汎用性、価格、携帯性、携帯時の耐久性の項目かと思います。
以下、それぞれの選択肢で上記評価項目を評価したものです。


ゲーム用デスクトップ
ゲーム用ノートパソコン
ゲーム用モバイルデスクトップ
汎用性
価格
携帯性
携帯時の耐久性

評価の理由

評価の理由としては、
デスクトップは持ち運ぶことを想定されていなく携帯性に乏しく、耐久性も低い。
ゲーム用ノートパソコンは、概してコストパフォーマンスが悪く、発熱が激しい他非常に重いので汎用性、価格ともに劣っています。
ゲーム用デスクトップを小型化し、持ち運びやすくしたゲーム用デスクトップモバイルパソコンも近年出現しているようです。しかし、多少軽量化や筐体を小さくしても、基本的にはデスクトップパソコンなので上記のような問題は存在します。

新たな解決策の提案

そして、今回紹介したい解決策というのが、画像処理能力の高くない軽量モバイルPCに対して、外付けでGPUユニットを取り付け、画像処理能力を向上させるというアプローチです。
中でも、Razer社が提供している、Razer Coreが選択肢の1つにあっても良いのかなと思います。
これを用いると、(条件が揃えば)6万円程度で上記評価項目をすべて満たす環境を構築することができます。

パソコンに対して画像処理能力を与えてあげることができるのが、この外付けGPUユニットのRazer Coreです。サイズは- 104.9 mm (幅) x 339.9 mm (奥行) x 218.4 mm (高さ)、重さは4.94Kg、価格は直販サイトで61800円からです。同社のUltra BookであるRazer Blade Stealthを同時に買うと、12800円引きになるみたいですね。値段もそこまで高くなく、重さ・サイズともにかなり控えめなのでは無いかと思います。

ビデオカードは同梱されていないのですが、フルサイズ、マルチスロット占有たいぷのPCIeビデオカードに対応しており、Thundebolt3に対応しているパソコンであれば使用可能です。また、USB3.0 x 4などの端子も存在し、ハブとしても使えるようです。 実際にGPUが乗っていないパソコンにRazer Coreをつないで、Oculusが動くか試したところ、動いたとの報告(GPU以外のCPU等の性能でボトルネックが生じて動かない等は当然あると思います。)もあるようです。ただ、デスクトップで同一GPUを使用した場合と比べて性能が多少低減するほか、ファンの音がうるさいようですね。。。

ちなみに、上記同社が提供しているUltra BookであるRazer Blade Stealthは見た目も良く、性能も12.5インチWQHD(か4K)液晶、第六世代Corei7にメモリ8GBを搭載し、重さは1.25kgのパワフルなUltra Bookです。他にもバッテリー性能や端子の豊富さ含めて、エンジニアが普段使いできるレベルの性能を備えていると思います。そして値段は119800円からとなっています。実は、最近ノートパソコンを買い替えたいと思って探していて、VR関係なく購入候補に入っていました。

以上が紹介となっています。

まとめ

まとめると、外付けGPUユニットであるRazer Coreを用いると、画像処理能力の高くないモバイルPCにもOculusなどVRヘッドセットを駆動させるのに必要な画像処理能力を与えることができる。モバイルPCであれば汎用性にも優れるほか、価格もそこまで高くなく、携帯性・携帯時の耐久性にも富んでいる。

以上のことから、VRを携帯する場合の有力な選択肢であると考えられる。特に、既にThunderbolt3が付いている高性能モバイルPC、十分な性能のGPUを持っている人にとっては、実現に必要な費用が6万円程度ですみ、極めて有力な選択肢なのではないかと思います。

0 件のコメント :

コメントを投稿